【看護師が解説】看護師国家試験の超具体的な勉強方法

実習も落ち着いたし看護師国家試験の勉強をしようと思ったけれど、

「どこから手をつけていいのかわからない」「テキストが分厚くてやる気が出ない」

と思う方も多いと思います。実際私もそうでした。私も1月頃、ヒーヒー言いながら問題を解いていた思い出があります。

そこでこの記事はテキストの使い方、合格点を取るために必要な知識は何なのかを書いていきたいと思います。

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看護師国家試験の勉強方法

超簡単に書くと

必修問題用のテキスト1冊、一般問題・状況設定問題用のテキスト1冊の正解率が高い問題の正解とその知識を覚えれば受かります。

これだとあまりにもそっけないので、ここからは実際の国試の問題をからめて詳しく解説してきます。

※必修問題で40点、一般問題と状況設定問題で平均点を取れば100%受かることを前提としてお話を進めていきます。

このことを解説した記事はこれ↓

必修問題の”超具体的な”勉強方法

必修問題は

過去に出題された問題が形を変えて何度も出題される傾向があります。
特に基礎看護学分野、社会保障制度、人口統計の分野は超頻出です。

具体的な問題を見てみましょう。

要介護認定の申請先はどれか(110回問4)
1、市町村 2、診療所 3、都道府県 4、介護保険審査会  
答)1

輸液ポンプを使用する目的はどれか(110回問23)
1、感染の防止 2、薬液の温度管理 3、薬物の効果判定 4、薬液の注入速度の調整
答)4

このように正確な知識を用いて正解の選択肢を一本釣りできる問題がほとんどです。
知ってるか知らないかの問題なので勉強していないと詰みます。

勉強法としては、

  1. ノーヒントで解いて丸付けする
  2. 答えになる選択肢の根拠を覚える←これが一番大事
  3. もう一度解く、もし解けなかったら②に戻る
  4. 3回正解できればこの問題は卒業
  5. これで不安であればまとめ用のノートに書いておく
  6. テキストを消化し終えたら、5年分の過去問を問いて苦手を潰しておく

になります。これで十分です。

私が勉強した教材はこれです。別の教材を使っても大丈夫だと思います。

アマゾンリンクがまだ貼れないので、「クエスチョン・バンク Select必修 2022」で検索してみてください!

17年分の必修問題のデータが詳しい解説付きで載っています。これ1冊で必修問題対策は十分です。「クエスチョン・バンク」という一般問題・状況設定問題対策のテキストとリンクしてるのでおすすめです。

必修問題の傾向を詳しく解説した記事はこちら
→作成中

一般問題の”超具体的な”勉強方法

必修問題より医学的な知識が問われます。偏りはほぼなく、すべての分野からまんべんなく出ます。

いちばん大事なことは正解率70%以上の問題を偏りなく勉強しまくること

です。正解率50%を切る問題もそこそこありますが、9割以上の受験者が毎年合格する試験なので平均点狙いをしていきます。

具体的にはこのくらいの難易度の問題を(最終的に)解ければいいです。

妊娠の成立の機序で正しいものはどれか。2つ選べ。(107回 午後 問88正解率:69%)
1、原始卵胞から卵子が排出される
2、排卵後の卵子は卵管采によって卵管に取り込まれる
3、受精は精子と卵子の融合である
4、受精卵は子宮内で2細胞期になる
5、着床は排卵後3日目に起こる

答)2、3
解説
1、卵子が排出されるのはグラーフ卵胞から
4、2細胞期になるのは卵管内
5、着床は受精後6~7日後

おすすめの問題集はこれです。私も当時、これを使ってました。

正解率70%以上の問題を集めた問題集になります。

このテキストの知識が頭に入っていれば絶対に合格できます。

具体的な勉強方法は必修問題のやり方を少し変えれば良いです。

  1. ノーヒントで解いて丸付けする
  2. 答えになる選択肢の根拠を覚える←これが一番大事
  3. もう一度解く、もし解けなかったら②に戻る
  4. 他の選択肢が不正解の理由を覚える
  5. 2回正解できた+不正解の理由が分かればこの問題は卒業
  6. テキストを消化し終えたら、5年分の過去問を問いてボーダーを超えるか確かめる

ポイントは

  • 正解するための知識を覚えること
  • 不正解の選択肢の知識まで頭に入れること
  • ボーダーに到達するか、過去問でチェックすること

の3つです。

状況設定問題の”超具体的な”勉強方法

患者さんの様子や疾患、検査データが与えられた上で適切な看護師としての行動を選びなさいという問題です。実際の問題を見たほうが話は早いです。

104回看護師国家試験 午後100~101
A ちゃん(生後 4 か月、女児)は、 4 、 5 日前から鼻汁と咳嗽とが出現し、今朝か ら 38.0〜39.0 ℃の発熱があり水分摂取が困難になったため受診した。検査の結果、 RS ウイルス抗原陽性で急性細気管支炎(acute bronchiolitis)と診断され入院した。
入院時、口唇色と顔色 はやや不良、呼吸数 60/分、心拍数 150/分、血圧 90/52 mmHg で、経皮的動脈血酸素 飽和度〈SpO2〉88 %であった。血液検査データは、赤血球 480 万/nL、Hb 12.8 g/dL、 Ht 39 %、白血球 12,000/nL、CRP 5.5 mg/dL。動脈血液ガス分析は、動脈血炭酸ガ ス分圧〈PaCO2〉45 Torr、動脈血酸素分圧〈PaO2〉58 Torr であった。胸部エックス線撮影で肺野に異常陰影は認められない。

100 このときの A ちゃんに準備すべき物品で優先度が高いのはどれか。
 1.加湿器 2.酸素吸入器 3.人工呼吸器 4.酸素濃度計

101 A ちゃんは点滴静脈内注射が開始された。処置中、A ちゃんは嗄声で啼泣した が流涙はなく、激しく抵抗することもなかった。処置後に病室に戻ったが、皮膚の弾性が低下しており活気がない。 看護師が A ちゃんの呼吸状態と併せて観察する項目で優先度が高いのはどれか。
 1.哺乳力 2.排尿の有無 3.排便の有無 4.瞳孔の大きさ 5.眼瞼結膜の色調

解答・解説
100、答え.2
SpO2:88 %、PaO2:58 Torrという情報からAちゃんは呼吸状態が良くないと判断できるので、必要なのは酸素吸入器。人工呼吸器はまだ適用とはならない。
101,答え.2
流涙なし、元気ない、肌の弾力低下から重度の脱水が疑われる。排尿の有無はアセスメントする上で大切な情報になる。

このように

状況から患者の状態をアセスメント→適切な選択肢を選ぶ

という問題になっています。なので疾患やアセスメントに関する知識を知っているかが大前提になります。また看護師としてどのようにセルフケア支援をするか?患者さんの代弁者となるためにはどのような行動が必要か?という問題も多いです。

勉強方法は一般問題と同じです。再掲しておきます。

  1. ノーヒントで解いて丸付けする
  2. 答えになる選択肢の根拠を覚える←これが一番大事
  3. もう一度解く、もし解けなかったら②に戻る
  4. 他の選択肢が不正解の理由を覚える
  5. 2回正解できた+不正解の理由が分かればこの問題は卒業
  6. テキストを消化し終えたら、5年分の過去問を問いてボーダーを超えるか確かめる

一般問題より看護師としてどう対応するかということに重点が置かれています。でも知識があれば楽勝です。

最後に

最後に、自分がやった勉強をこんな感じで公開してみました。

9割の人が受かる試験なので対策すれば必ず合格できます。

気負いすぎず、頑張ってください。

この記事の内容は以上です。

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